あっと設立趣意書

子育てがしにくい時代と言われて久しい現代に、私たちは母親となりました。

そうして初めて、この社会の抱える問題に気づきました。

核家族化で途切れた子育て文化の継承。人間関係が希薄になり、崩壊した地域社会。時間、空間、仲間を失い、行き場を失くした親子。そんな子育て環境の悪化の一方で、相変わらず周囲から求められる画一的な母性。

多くの母親が孤立感、閉塞感を抱えて子育てをしています。今や子育て支援は社会の急務のひとつです。

この状況を改善し、よりよい子育て環境を作るために、私たちは以下のようなことが必要であると考えます。

まず、親自身が自立し、自分らしく楽しい子育てができる親になること。そして、その親が子どもを通して見えてきた社会の問題に取り組み、地域を支える市民になること。それから、その多くの市民に支えられ、子どもが地域の子どもとして迎えられ育てられる社会になること。子どもは親だけの力で育てられるものではありません。社会の中でいろんな人と関わりあってこそ、豊かな子育てができます。そして、子育てを通じていろんな世代、いろんな立場の人が手を取り合い、それぞれの力を発揮することが、豊かな社会につながります。それこそが、母親が「子どもを産んでよかった」と心から思える社会であると確信します。私たちは、互いに支えあう子育てを通して、誰もがあるがままを受け入れられ、いきいきと活躍できる地域社会を作ることを目指し「子育てから始めるコミュニティの創造」を目的に、特定非営利活動法人あっとを設立します。

平成18年3月3日